塗装

塗装をした瞬間に。

木目は唯一無二の柄をつくり、節はバランスよくアクセントをつける。
色むらのなめらかなグラデーションは、木肌のあたたかさを感じさせる。

建築に限らず、自動車、電化製品など世の中のあらゆる物の最終仕上げが塗装であり、その仕事は様々な工程をへて仕上がった、そのものの価値を動かします。建築においての塗装は、木材の美観と保護の役割があり、無垢Storyのリボス塗装は、赤ちゃんがハイハイをして舐めても安心の素材で、メンテナンスも容易。さらにはオリジナルの色をつくり、展開していきます。木は、加工されてもなお呼吸をしながら膨張し、収縮をします。またその種類や条件によって硬さ、重さ、木肌、導管の太さなどの違いがあります。そういった木の特徴を見極め理解し、目的に合った塗装を行うことで、無垢材の持つ個性豊かな味わいを最大限に引き出すことができます。

木目や節、木の色むらは
個々の持つ木の表情であり豊かな個性。
木材の持つ美への探求。

同じ塗料を塗っても木の種類、表面の仕上げかた、気温や湿度など
様々な条件下の中で発色の仕方が変わる。
その中で何種類もの塗料を調合し、常に同じ色調へと導く。

リボス塗装仕上げ

主力塗料はドイツリボス社のリボス塗装。亜麻仁油、オレンジピール等の天然由来成分を原料とし耐水性、酸素透過性を維持しつつ深く浸透し、木材の表面呼吸を保持させます。
透明色のため、木地の状態に左右されやすく、その都度発色は変わります。その中で何種類もの木材を使用した一つの空間に統一感を持たせるには、20~30もの塗料を調合し、全ての木、材質を同じ色へと導きます。リボス塗装を施した木の木目は強調され、木の色むらはほどよく馴染み、美しく個性を発揮します。

ミルクペイント仕上げ

森永乳業のミルク原料を使用した天然由来の水性塗料。アクリル絵の具のような不透明色は様々な色をつくり上げることができ、仕上がりはクリーミーな色合いとマットな質感が特徴です。また、使い込まれた古木の風合いを表現するエイジング塗装技術は、ダメージの当て方、塗料の組み合わせ方によって木材を、それはまさにアンティークのように、特別なものへと変えてくれます。