家具・建具

美しさと、肌触りと、香りと。

選び出した無垢材からつくりだされる家具や建具を
永く使い込むほどに奥深くなる色艶や質感は「一生もの」と呼ぶにふさわしい。
時間は木に刻まれていく。

自分にあった家具に出会えることは、とても幸せな事です。家具はいつも私たちの生活に寄りそい、その時間を共有していきます。もしもそんな家具をつくれるとしたら、より豊かな日々を過ごせるのではないでしょうか。
無垢Storyの家具はどれもシンプルです。しかし、シンプル=単純ではありません。使用する無垢材はもちろん、仕上げの塗装や金物一つにもこだわり抜き、一生使える家具、更には次の世代にも引き継いでいける家具として考えていきます。工務店としての家づくりの技術だけでなく、長年の家具づくりと様々な木工の経験がその強みであり自信です。また、十年後のメンテナンスを見据えて作製し、それらに対応しながら長く、より愛着のある家具と共に、かけがえのない時間を共有できることを願って。

木は呼吸をし、動く。

ねじれや曲り、反り、収縮…木の癖は様々に現われる。
そこから選び抜く眼は、毎日木と関わることで養われていく。

例えば、建具をつくることは、原木を選ぶことから始まります。なるべく太くて節のない木を選び、製材する際に外枠には「柾目」と言う特殊な引き方をするなど、厚みや木目をみながら、建具材を製材から決めていきます。それから自然乾燥をし、建具の寸法にしていきます。それは、木の節の位置やそり、ねじれを考慮し、建具の左右どちらの木に使うか等を見極める作業となります。建具のそりや、節の向きなどを木取りし、合わせていく。この時点で半分以上の仕事は終わります。
木の癖は乾燥すると、どんどん出てきます。加工する段階で癖がでる場合もあります。番付を合わせて、材料を選別して、どう使っていくか、それを決めていく、その「すみをする」工程を超えていければ、材料を加工していくだけ。それからようやく組み立てていくことが出来ます。