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山から家具ができるまで

山から家具ができるまで(1)子供たちへあいさつに行きました

来年3月で閉校となる岐阜県下呂市、中原地区にある中原小学校。
子どもたちに最後の思い出をつくってほしい!という思いから、
中原地区集落支援員の松野さんと、同じ中原地区にある山喜建設で、
一年を通して子どもたちが家具をつくるプロジェクトを企画しました。
 
 
題して
「山から家具ができるまで」
中原の山で木を伐採することから始まり、
製材、乾燥、加工、組み立て、塗装まで子どもたちに体験してもらいます。
 
全てが中原地区で出来上がるメイドイン中原の家具。
地元の山の美しさ、その山で生きた木への親しみと尊さ、
ものづくりの楽しさ、難しさ、手作りしたものへの愛着。
また、この地区で生まれ同じように過ごしてきた山喜建設で働く社員との交流、
地産地消を大切にすれば住んでいる山も町も守ることが出来ることを伝えていきます。
 
 
5月6日、山喜建設の社長が中原小学校の子供たちへご挨拶に伺いました。
今回の企画を通してどんなことを体験してもらうか、
どんなことを知ってほしいか、
そして、地元の自然環境や中原の人たちの繋がりについてお話をさせていただきました。
 
 
 
社長がだすクイズにも積極的に応えてくれる子どもたち^^
純粋な子供たちにこちらが感動してしまいます。
 
 
この企画では子供たちに「本物の木」の良さを知ってもらいたいという思いもあります。
これから実体験として本物の木と触れ合うことになりますが
まずは無垢材と、MDF(中密度繊維版)と呼ばれる木材チップを繊維状にし
接着剤で固めたものに実際に触れてもらい違いを感じてもらいました。
 
 
最後に、このような地域の人たちと取り組む体験はきっと自分の力になり、
来年4月からの新生活も頑張っていけるようにと伝えました。
 
 
この日は子供たちが家具をつくるために伐採する木の確認へも行きました。
伐採にご協力いただけるのは
中原の山を守りながら林業を営む、熊﨑さんと進藤さん。
 
 
樹齢50年ほどの大きな杉の木を二本切らせていただくことになりました。
子どもたちには実際に森に入り、伐採の様子を見てもらいます。
 
 
「切った木の年輪を子どもたちに数えてもらうのもいいね」と話すお二人^^
地域の輪がとても暖かいです。
 
 
 
手入れの行き届いた針葉樹の森はとても明るく、
自然の造形美と人の手でつくられた機能美とが合わさって、とても美しかったです。